【今日のBeYond vol52】
\ 今ある教育をBeYond!!/
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最後の校長の言葉が強烈に残ります
見つけたんじゃないかと思う。
丹下 紘希2月6日
日本がこれまでと違う、それぞれの個人の違いを本当の意味で尊重して、差別的ではなく、他人を搾取しない、平和な未来に向かう方法を。
社会運動では根っこは変わらないと思い、自分の住む地域の幸せを願うところから始めて、根を育てたい。それには「学校・公共の在りよう」じゃないかとPTA会長やってます。そして、ついに見つけたような気がします。
先日、近所の葵小学校の研究発表でした。公立の普通の学校です。
こちらの学校の「対話の時間」の公開授業観て、本当に驚き、感動しました。
実は小学校教育にNVC(Nonviolent Communication=非暴力コミュニケーション)の考え方を取り入れていたり、哲学おしゃべりカードを使った「対話」の授業をしてます。
当日の授業のカリキュラムです。
1年「対立から対話へ」
2年「違いは豊かさ」
3年「考える自由、表現する自由」
4年「コミュニケーション」
5年「対立から対話へ」
6年「違いは豊かさ」
これ、公立の小学生の授業ですよ。
しかも、授業はほとんどが子どもたちで行われます。
先生も学ぶようにファシリテーションしていきます。
いろんな教室を見たのでうる覚えですが、四年生の授業では、まず、自分たちの気持ちをワクワクの度合い別に三段階に表した場所に分かれて、気持ちを確認し合いました。そこから授業スタート。
各5人くらいのグループに分かれて、問題提示者がホワイトボードにお題を書きます。
「私は絵が下手だけどどうしたらいいの?」とか、「なかなか自分たちから手があがらない問題をどうしたらいいか?」
「片付けが苦手だけど、どうしたらいいか?」などなどです。
それに対して、周りの質問者が質問します。
「質問者はホンシツをリカイするためにシツモンしてください」
すごい。
「本質を理解するため」の質問なんだ、と感心しました。
例えば、絵が下手だという子どもに、「絵は好きなの?」「嫌いな絵はある?」「どのくらいの時間書いている?」などなど、様々な視点から子どもたちの質問が飛ぶ。
そして、その答えを「再定義する」これには驚きました。
例えば、質問を通してその子が自信が持てないことがわかると、
再定義は、「絵を描く自信を持つためにどうしたらいいか?」となり、本質に近づいてゆく。
それについて、また意見を出し合う。
あるのは無数の可能性。
答えを導き出すための授業ではないんです。
そして、チャイムが鳴るけど、先生はチャイムで止めようとしない。子どもの気持ちの落ち着くところまでで終わりにしていました。
他の低学年の教室で見たのは、「違いは豊かさ」ルールは1.否定しない2.最後まで聞く3.答えを出そうと焦らない(出さなくてもよい)の3つ。
円になり、自分の心を描いて、その違いを発表したり発見して感じていく授業だった。
心を可視化して確認する。
決まりに従うだけの日本の悪しき教育から抜け出し、思考停止ではなく、自分で考えることに確実にシフトしていた。
理不尽にルールに従えとかじゃなくて、相手の心の存在を知って尊重しながら答えを探す。日本では希薄な個人の尊重が形成されると思った。
この学校、実は教員全員も2年かけて学んでます。ダイアローグアーツのさとちんこと渋谷聡子さんや、先生の幸せ研究所の澤田真由美さんらが講師となって。だから先生たちが変な押さえつけられ方していない。みんな魅力的でした。
働き方改革は、生き方改革。
時間を減らすだけじゃなくて、どんな自分になりたいか、教師として大切にしたいことは何か、どんな子どもを育てたいかを大切にする。
しかも、つい先日は保護者にも学ぶ機会があったらしい。
大人から子どもまで小学校を中心にNVC的な考えを学んで、本質を自分の中から出して本音で付き合っていける地域となってるんです。
つまり、奇跡のような環境が出来上がっている。
このやり方で、未来は確実に変わることができるんじゃないかと、確信しました。
本当に素晴らしい。
小学校は校長の裁量がほぼ全て。
こちらの市村校長先生が、「子どもの未来を作る先生こそ幸せでなくてはならない」と形だけでなく、本質的なことを話しておられて、「地球時代の学びを開く」が研究主題。本当に素晴らしいです。
どうやったらこれを日本全国に広げられるでしょうか?
ただのPTA会長の僕にできることはあるでしょうか?
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